札幌蕃茄について

蕃茄(ばんか)とはトマトの意味です。

札幌市南区石山にある私たちの農場で育てたミニトマトを「札幌蕃茄」と名づけました。

本州の皆さんには観光都市としてポピュラーな札幌市ですが、その面積の半分以上は緑豊かな山間地帯の南区が占めており、北海道というイメージらしく、今でも果樹や野菜の農業が盛んな地域です。私たちの農場はその南区の中心に位置する石山という町にあります。

最近では全国的にトマト、特にミニトマトの栽培が盛んに行われています。そして、その多くは水耕栽培や養液栽培といった生産ライン的な栽培方式となっています。自然光に代わるLED照明なども増え、その味も人工的に自由に作れるのがあたりまえになってきています。「甘くて美味しい糖度何パーセントのミニトマト」という表現が多く見られますが、札幌蕃茄はそういうトマトではありません。

札幌蕃茄について

札幌蕃茄は“地味”なミニトマトです。

ミニトマトとしての正式な品種名は「アイコ」で、全国でたくさん栽培されているポピュラーな甘味のミニトマトです。そのアイコを、北海道の肥沃な大地を生かした昔ながらの土耕栽培で、野菜栽培に適度な自然の太陽光を浴び、大自然から得る栄養分豊かに栽培しているのが「札幌蕃茄」です。健康被害となる黄砂やPM2.5といった気象問題もほぼ無縁な北海道ならではの環境を最大限に活用し、地味ながらも、野菜本来の味である“滋味(じみ)”を目指し、丁寧、そして慎重に育てています。

本州のトマトと比較すると、冬の長い北海道の札幌蕃茄は収穫期間が非常に限れらています。しかし、野菜本来の美味しさは“旬”あることと“新鮮”であることです。毎年7月初旬より9月末頃までの3ヶ月間のみ、注文いただいた2日後にはご自宅等にお届けする、生産者から消費者へ直送する販売方法のみで、札幌蕃茄はご提供させていただきます。

是非、地味な札幌蕃茄をお試しください。

農業生産法人ふるさとファーム 農場長
 東海林幸恵